コミュニケーションが変われば人間関係が変わる、人間関係が変われば人生が変わる

先日、東京都行政書士会 北支部にて、相談員をはじめられる方のための「相談員研修」をさせていただきました。

紛争解決のための調停技法や、産業カウンセラーとしての学び、独学や研修で学んだ心理学などを盛り込んで、相談を受ける場面で役に立ちそうな心構えや技法についてお伝えしました。

参加された方からは、頭では覚えていたけれど実践としては忘れていた、怒りが代替感情というのにハッとした、共感と同調の違いを考えさせられた、などなど感想をいただけて、私自身も気づきの多い楽しい時間となりました。

少し前になりますが、「TED」のハーバードのロバート・ウォールディンガー教授(精神医学)の「人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から」という動画(翻訳)を見て、改めて感じることがありました。

このトークは、ハーバードの成人発達研究から導かれた教訓の話で、この研究は、ハーバード大学の男子学生とボストンの極貧環境の少年たちの2グループの総勢724人を、1938年から75年(TED当時)という長きに渡って追跡調査して行われたものです。

その結果から導かれた教訓とは、
人を幸福にして健康にするのは、富でも、名声でも、業績でも、有名になることでもなく「良い人間関係」に尽きる、ということでした。

具体的には、
(1)家族、友人、コミュニティと “つながりがある” 人ほど健康で長生き
(2)単に所属や関係があれば良いのではなく ”関係の質” が大事

特に、人間関係とは、友人の数でも、パートナーの有無でもなく、いざという時に “頼れる人がいると感じられていること” がポイントなのだそう。

ともすると、良い人間関係というと、争いのない穏やかな状態をイメージする人も多いように思いますが、この研究結果では、波風の立たない関係ではなく、仮に小言を言い合っていても、頼り合える関係が築けていれば良いようです。(夫婦喧嘩の多い我が家も、ちょっと安心。w)

この動画を見て、改めて思ったことは、客観的にわかりやすい成功は誰もが手に入れられるものではないかもしれないけれど、人間関係の質を向上させて幸せな人生を送ることは、誰もが手に入れられうるものだということ。

そして、頼り頼られるような質の良い人間関係の構築には、どのように人と関わるかのコミュニケーションで変えうるだろうな、ということでした。

日々の仕事を通じて、コミュニケーションの質の改善に少しでも力添えできると良いなあと、改めて思いました。

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